<ペットシッターに求められるもの>
・清潔感
ペットシッターは一般的に認知され始め、職業とする人が増えてきました。
それに伴って、当然よりレベルの高いシッターが求められています。お客様はご自宅の鍵を託し留守を預けるため、シッターの「その人そのもの」を見ています。
あらゆる意味で、容姿や服装などが気になるのは当然のことです。端的にいってしまえば、清潔感があって可愛くて(格好良くて)優しかったら最高ですね。
経験があって、ホームページもちゃんとしていて、口コミも良さそうなら花丸でしょう。自分がお客様の立場でしたら同じことを思うのではないでしょうか。つまりそれを目指していかねばなりません。
全ては不可能でも、確実に自分に出来ることはあります。
突然「絶世の美人」には変われなくても、清潔感をもって自分を整えることは出来ます。
制服を毎日洗うことは出来ますし、目に髪の毛がかかっていれば、ピンやゴムで整えることも可能ですね。ボサボサ頭を月1回、美容院に行って整え、気を配ることも可能です。
印象が良くなるように、お化粧も必要でしょう。笑顔が可愛くなるよう、綺麗な色のリップも必要でしょう。
親しい数人でペットシッターを始めたとしても、制服を作ってロゴを刺繍して(プリントでもワッペンでも色々な方法があります)いれば、ちゃんとした会社に見えるものです。「そう見える」ということは大変重要です。
それによってお客様に安心感をもっていただき、そしてシッター自身が自信を持てることに繋がるのです。

清潔感がある…それはサービス業のプロとして基本の基ですが、これが仕事に大きく左右します。
これを怠ることで仕事を失うことは確実です。
実際のシッター業務はペットを相手にすることがメインで、清潔でも綺麗でなくても関係ないことも多いです。
反対にワンちゃんは制服なんて着ていない、他犬の臭いまみれの遊んでくれそうな気さくな格好のお姉さんの方が親しみやすいかもしれません。笑。
しかし、ご依頼をいただかなければ始まらないのです。
お客様から気持ちよくご依頼いただけること、その上で周りから見てもプロのサービスマンに見えることが求められている時代です。「今日はお客様と会わないから適当な私服でいいや。」と思っていては、PACの理想とするペットシッターにはなれません。それでは近所のお散歩代行屋さんと変わりがないですし、信頼も安心感も疑わしいからです。

規律を持ち、清潔で時間が正確で親切に対応することのできるペットシッターの集団ができれば、ペットシッターだけに留まらず、例えばベビーシッター、家事手伝い、買い物代行など、鍵を預り仕事を任される他の業務まで視野にいれることが出来るようになります。
プライベートシッター専門に絞ることもできますし、トリミングサロンやトレーナー、ペットカウンセラー、葬儀セレモニーサービス業まで、一手に担う会社に成長させることも不可能ではありません。

シッター1人1人が清潔感をもち高い理想をもって行動することが、まだ日本で確立されていないペットシッターの社会的地位の向上に繋がります。

・ペットシッターとしての素質
ペットシッターは「安心と信頼」をまず第一に求められる業務です。
良いペットシッターの素質とは何でしょうか?
実は全く難しいことではありません。「仕事を正確にこなす」という簡単なことです。
しかし、それが出来ないシッターが多いのが現実でもあります。お客様の鍵をなくしてもダメです。ワンちゃんを怪我させても、猫ちゃんを逃がしてもダメです。お薬を飲ませ忘れたり、時間通り到着しなくてもNGですね。家の物を壊してもダメです。
ペットシッターの仕事は、お客様に言われたことを忠実にこなすだけのこと。それだけなのです。しかし経験上、これを忠実に正確に何年も続け、5年後にもきちんとシッターとして残られる方は、シッターを目指す方の1割に満たないのです。実際にプロとしてお客様に忠実でミスなく仕事を続けることは容易ではありません。人間ですから失敗もあります。何年もやっていれば寝坊もあるかもしれません。
それでも、誠意をもって真心を込めて、普通の日々の業務をこなしていくこと、プロとして当然と思って淡々と望まれた業務を続けていくこと。

ペットシッターに向いている人…それは当たり前のことを普通に出来る人です。

・ペットシッターとしての覚悟
覚悟というのは少し大げさですが、シッターには絶対的な責任感が必要です。
私たちは鍵をお預かりし、ペット達の命を預かっています。
何かあったとき、責任がとれるでしょうか?
またその覚悟はあるでしょうか?
犬が逃げてしまった、怪我をさせてしまった…どんなに真面目に真剣に仕事に取り組んでいても、予期せぬ事件は起きるものです。そのとき即座にお客様に連絡し、素直に包み隠さず報告して「大変申し訳ございません。」と謝ることができるでしょうか。
もし誤って薬を飲ませる子とは違う子に飲ませてしまったら?お客様に報告し、病院に連れて行く対処は迷わず責任をもって出来るでしょうか。
また、お散歩中に大きな犬に襲われたらどうしますか?

色々な場面が考えられますが、何かのときに覚悟を決めて行動出来るか否かが大きく結果を分けます。
常に様々なシチュエーションを想像して自分に問いかけ、どうするべきかを考えておくことが重要です。