<攻撃的行動>
高齢犬は視覚や聴覚の衰えによって逆に感覚的には過敏になっており、外界の変化に対して恐怖心を抱いていることがあります。そのため突然の物音や振動に過剰に反応し、危険を回避するために咄嗟に攻撃行動に移ることがあります。

飼い主と他人の区別がつかない段階に至った愛犬の場合には、飼い主であっても不意に近づくことを避けた方が良いでしょう。近付く際には正面から声をかけながら近寄り、不安を最小限にする方法で愛犬の体に触れるようにしましょう。

高齢犬の攻撃的行動を抑止することは困難です。手を出すと威嚇動作をする高齢犬に対しても、驚かず・叱らず・普段通りの思いやりのある態度で接することが肝要です。
高齢犬の感覚を呼び起こして生活習慣を取り戻させる努力を続けることが、老化のスピードを遅くする唯一の対策といえます。