<徘徊する>
老化の進み具合によって高齢犬はさまざまな神経症状を現し、異常な行動を繰り返すことがあります。
その中で「徘徊」は夜鳴きと共に飼い主が最も困惑する高齢犬の異常行動の一つです。
一定の速度で一方向に歩き続けるのが特徴で、方向転換がうまくできず、行き止まりでも後ろに戻ることをしません(出来ません)

徘徊に対する有効な対策はありませんが、部屋やサークル内の角をなくして円形に近いスペースを作り、徘徊する愛犬がその中で回り続けるようにすると、やがて疲れて眠るので夜泣きの予防になります。
無意識に行動する愛犬が怪我をすることのないよう、安全な環境作りを心掛ける必要があります。

やや認知症の症状が出てくると前には進めるものの後ろに下がることができず、家具の間や狭いところにはまり込んでしまうことがあり、意味もなくただふらふらと歩き続けることもあります。
家具の隙間などはなるべくなくすとともに、愛犬から目を離すときはお風呂マットのようなクッション性のあるものをサークル状にして、その中で歩かせておくとケガの予防にもなります。その際はずっと同じ方向(右回りや左回り)で歩かせるのではなく、逆回りにもなるよう向きを変えたりします。