<ホームページの制作・質について>
インターネットでの物販を目的とするホームページの制作は昨今では特別なことではありません。
クオリティの高さを問わなければ自作することも可能です。
ホームページを制作するためのソフトは、特殊な効果を求めるのでなければ、コンピューター導入時に添付されている簡易ソフトでも充分に使えます。デジタルカメラや、イラストなどを取り込むためのスキャナーに添付されているソフトでも一応の画像処理が行えます。 自作の意志さえあれば、商業目的のホームページであれ短時間で完成できるでしょう。

とはいえホームページを自作するということは、印刷媒体広告の版下を自作する行為と同じで、その広告効果や消費者に与える印象などの点で物販目的で取り組む場合には再考すべきです。
インターネットの性質上、個人レベルの無数に近いホームページが存在しており、ペット関連のホームページも膨大な数にのぼります。

これら多くのホームページの中に埋没することを避けるためには、ホームページの質の問題を避けて通ることはできません。消費者はホームページから受ける印象で最初の業者選択を行う為、この段階で他の業者や数多い個人レベルのホームページとの差別化に成功していなければなりません。

インターネット上で通信販売を利用する消費者が最も注意を払うのが「信用」問題です。

ホームページ上の限られた情報の中から、消費者はホームページの開設者が「信用」 できるか否かを読み取ります。
知名度の高い大企業が運営するホームページなど、ブランドが浸透している場合を除き、消費者は極めて慎重な行動をとります。実際の店舗で店員が対応する場合には問題とされない些細なことでも、重要な決め手となるのです。
わずかでも不安材料があると、商品は気に入っていても注文が立ち消えとなる可能性が高いのです。

ホームページのドメイン名とは実社会の住所、社名にあたるものでインターネット上でもサーバーの場所を示し、ドメイン名の配列からサーバーの運用形態を伺い知ることができます。通販を目的とする多くのホームページが自社でサーバーを立ち上げているのも、消費者の信用を得る方策で、大企業が自社ビルを一等地に構える行為に通じるものがあります。
ましてや通信販売の目的物が高価なものである場合や、ペットシッターのような鍵を預かる信用問題が重要視されるサービスには、サーバーの運用形態は重要になり、それだけで信用の判断基準になるのです。対外的にハッタリの域を超え、消費者の選択基準でもあります。

例えばペットのような高額商品を売るにはそれにふさわしい店構えが必要になります。
プロバイダー契約の副産物である、無料のサーバーで運用されている個人ホームページで、10万以上の商品を販売するのは無謀ともいえます。
ホームページアドレスに表示されるドメイン名の文字列は営業上の信頼性を獲得する為の重要な要素となるのです。