◆ 言葉
犬・猫を犬ちゃん(ワンちゃん)・猫ちゃんなどと「やわらかく」呼ぶ気遣いが必要です。
料金表枠内の項目として『犬・猫』などを使うことはあったとしても(それでも可愛らしい呼び方の方が好まれます)、優しさが必要なペットサービス従事者の「犬が…」「猫が…」などの文章はあまりに素っ気ないものになってしまい、お客様をがっかりさせてしまいます。
またなるべく「ペット」や「動物」という言葉は使わない方がいいでしょう。
お客様はペット達をペットとは(ましてや動物とは)思っていません。
大切な家族と思っている子をペットと呼ばれると(動物扱いされると)心外と思われる方もいらっしゃいますので、ワンちゃん・猫ちゃんと置き換えたりします。例えばシッターや介護士だったら「お世話してあげます」という姿勢はいけません。
大切な家族であるペット達に「お世話をしてやってる感」が出てしまうのは適切ではありませんね。「お世話をさせていただきます」といった方が正解です。生体販売を志すにしても「犬を売る」のはアウトです。
売ることには違いはなくても「お譲りする」や「お引き渡しする」などの言葉を選ぶべきでしょう。
また「生体」も「販売」も、もちろん印象は良くありません。
トレーナーの業務を説明する際も「訓練」という言葉自体に難色を示す方もいます。
「トレーニング」や「しつけ」と言い換える方がより好まれる表現となるでしょう。見え方1つでも「躾」よりは「しつけ」の方が優しく感じますよね。
お客様やペット達への「敬語のレベル」は最初はとても悩むものです。
分かりにくい時はイメージとして、お客様のことを「乳幼児をお持ちの親御さん」だと思ってみてください。
ペットを子供だと思ってお話しすれば、間違いなく失礼のない敬語が出てくるでしょう。
◆ 表示
動物取扱業の登録時に役所から指示があると思いますが、動物取扱業の詳細と登録番号は必ずホームページ上に明記しなければなりません。家に責任者証を額に入れて飾ってあるから…といっても言い訳にはなりません。必ず表示の欄を設けましょう。
◆ 自分の写真
自分の顔写真をアップするのは抵抗がある…という方は意外に多いものですが、業務として割り切って考えてみてください。例えばシッターの場合、お客様は「自分の留守宅に鍵を持って入って来る人」を探しています。どんな方が打ち合わせに来るのか、自分の愛犬愛猫を世話してくれるのか、顔を見たいのが当然です。ご自分がもしペットシッターをホームページで探すとしたら、名前だけ書いてあって顔が分からないシッターよりは、犬や猫を抱いてにっこり笑っている写真をしっかりと公開しているシッターの方が信用できるのではないでしょうか?
トリマーやトレーナーにしても、自分の大切な愛犬愛猫を任せる相手として、しっかり品定めしたいのが親心というもの、やはり顔は見える方が信用が増すものです。
むしろここは一世一代の素敵な写真を用意して、思い切りご自分をアピールしていただきたいところです。
◆ 色やデザイン
各店舗のコンセプトに沿って作るべきですが、基本的には「明るく」「清潔な」ペット関係のホームページだな…と理解できるページにすることは必要でしょう。
そして、見やすさ・操作のしやすさ・軽さも大切です。
◆ 第一印象
ホームページを初めて開いた人は第一印象で「そのまま読む」か「閉じる」かを決めます。
統計的にも「このページは読みたくない」と思われた場合、開いてから3秒以内に消されてしまうとされています。パッとページが出てきたときに「あ、読みたいな」と思ってもらえるページを作ることが何よりも大切です。
また最近は見られなくなりましたが、凝った動画や音楽などを入れてデータの重いホームページを作ってしまい、表示されるまでに時間がかかるのは論外です。(待っている間に消されてしまい見てもらうことすらできません。)こざっぱりとした清潔感のあるページを心がけましょう。
またホームページの「見え方」はそれぞれのご覧になるパソコンとブラウザの種類、その設定でも大幅に変わるものです。自分のパソコンで綺麗に見えているからと満足せず、友人のパソコンやスマートフォンなど、いろいろな環境から自分のホームページを確認し、どのように世間から見られているかをチェックする必要があります。フォーム動作の確認なども時々自分でチェックしましょう。 |