血統書未着のトラブル
健康面のトラブルに続き、次に多いトラブルは血統書に関するものです。血統書は(業界内に於ける位置付けはともかくとして)消費者にとっては重要な書類です。
ペットショップは「血統書がこないならこの犬は雑種だ!代金を返せ」などというクレームをお客様から受ける事も少なくないのです。

一般的に(だいぶ改善はされてきていますが)ブリーダーから生体を仕入れた場合、血統書は生体と同時には貰えずに「2週間くらい待ってね」と言われることが多いです。大体は数週間で送られて来るのでそれをお客様にお届けすればそれで済むのですが、時々いつまでたっても血統書が届かないことがあります。
当然お客様は販売者に催促してきますので、ブリーダーに早く送ってくれるよう頼むしかないわけですが、再三の督促にもかかわらず交付してもらえないケースも…。
これは明らかにブリーダーの怠慢であり問題なのですが、そのブリーダーが他で問題を起こしていたり血統書団体と揉めていたり、血統書団体に借金(ツケ)があったりすると、永遠に血統書を発行してもらえない可能性が出てきますので要注意です。このトラブルにも有効な解決策はありません。

新しいブリーダーと付き合う際にはよくよく他の業者やブリーダーに話を聞くなどし、独自に「信用調査」を行うしかないでしょう。生体販売業者は、血統書が申請してから2週間で交付される「事実」を知っていながらも「血統書の手続きは数ヶ月かかる」などと消費者に説明して急場をしのでいるのが現状です。