<料金設定について>
生体の料金については「相場」はありません。
柴犬1頭とっても3万円の生体から100万円の生体までピンキリで存在します。ご自身の価格設定についても、営業スタイルや理念によりよく検討が必要です。全国区で販売をしていく場合、近所の競合(既に営業している生体販売業者)の生体価格設定にそんなに左右されることはありません。
むしろ絶対的な自社の理念と「そのためにこの価格になります」という価格設定を明確に打ち出し、それを上手にアピールしていくことが大切です。

同じ一杯のコーヒーでも、コンビニで買えば120円、ドトールで飲めば280円、スターバックスなら380円、高級ホテルのラウンジで飲めば1,200円です。ご自身が販売する「柴犬」がどの価値にあるべきものなのかをよく検討しましょう。

また販売価格によって「仕入れ」自体が大幅に変わってくることも忘れてはなりません。どんなブリーダーと付き合うか(付き合うことが可能か)はどれくらいの価格で販売できるかと密接に関わる問題です。

例えば柴犬を5万円で販売したいのであれば…仕入れは2万円以下に抑えたいところです(もしくは自分で柴犬を繁殖することになります)2万円で柴犬を卸してくれるブリーダーを探すしかありません。たまには掘り出し物もあるでしょうが、大体は「安かろう悪かろう」という生体になるでしょう。
柴犬を20万円で販売したいのであれば…できれば仕入れは5~6万円、最大でも10万円以下に抑えましょう。金額が上がることにより仕入れの幅は広がります。もし2万円で仕入れることができたら(その犬が20万円で販売しても許されるレベルのものであれば)18万円の利益があがります。なるべく安く仕入れて無難な価格で売る…仕入れ手腕の見せ所です。柴犬を50万円で販売したいのであれば…20万程度で販売されている他の子犬達との差を出すためには、それなりの仕入れを心がけないといけません。
それなりのブリーダーを確保し健康面はもちろんのこと、遺伝病や血統にも配慮した仕入れが必要となってきます。ただし仕入れにもそれなりの金額を出すことができますので、余裕のある取引が可能です。

柴犬を100万円で販売したいのであれば…当然ながら、それなりの仕入れをし、それなりの子犬を引き渡さないといけません。高くても最高の子犬を出してくれるブリーダーを確保し、チャンピオン血統などにもこだわることになるでしょう。
大変な作業にはなりますが、2万円の仕入れで5万円で売っていることを考えれば、何十倍の時間をかけてでも制約させるべき、価値ある取引になります。