お客様が日程通りに帰ってこない(帰って来られない)>
お預かりのときに注意しておかなければならないのが、お客様の行き先が海外なのか国内なのかをお聞きすることです。国内でも離島でしたら注意が必要です。
それは、なんらかの事情で帰りの飛行機が飛ばず、お客様が予定通りに帰って来れないケースが多々あるからです。
帰って来れないことで「お泊まりを延長してください」との連絡が入ることは多いです。

もし帰ってこられなかったら…
お電話やメールで延長のご依頼があった場合は、追加料金などの確認を取った上でご帰宅されるまでのお世話をしましょう。

もしも連絡が取れなかったら…
例えば海外に出張されているお客様がいて、現地でテロがあり連絡もなかったら…お電話やメールなどでお戻りになっているか確認をしても全く連絡が取れなかった場合、連絡が取れるまで待っているしかないというのが実情です。

またあまり考えたくはないことですが、犬の処遇に困った愛犬家(?)がペットホテルに預け引き取りにいらっしゃらない…という事態もあります。
これほど処置に困る事態はありません。この場合「最初にいただいた住所が全て嘘だった」ということも有り得ます。
必ず預かる時に狂犬病予防接種の証明証や鑑札の住所を確認しましょう。

もし引き取りに来てもらえなくても、まずはワンちゃん・ネコちゃんの安全と健康が第一ですので、ひたすらご連絡をお待ちするしかありません。
ホテルの契約書には通常「連絡なくお引き取りがない場合ーー」という文言がありますが、これは悪質ないやがらせなどに対抗するための保険であり、一般のお客様にすぐに適応するようなものではありません。

それでもし自分の愛犬が1頭増えることになってしまったとしても……最終的にそれがペットホテルの主人たる者の覚悟といえるのかもしれませんね。