<さまざまな広告方法>

生体販売を目指す場合、他のペットサービス業と一番異なってくるのが「広告宣伝」の部分と言えるでしょう。開業準備の項でもお話ししたとおり、生体販売の営業範囲はその他の業種と違い「全国区」であることが多いため、その分広告宣伝にかけるコストが大幅に増えると考える必要があります。もちろんご自身の開業する地域に限定し広告宣伝していくという方法もありますが、同じ地域内で想定したとしても「ペットを飼っている方」は多くても「ペットを探している方」がそうそう多くいるわけではありません。また自分の営業エリアに住まわれているお客様でも常に色々な地域の生体販売業者の広告を見ているわけですから、よい情報に触れれば遠方の業者から生体を購入してしまうことは多々あるわけです。ある程度の客数(問い合わせ数)を確保するためには、一定以上の宣伝広告費を常にコストとして計上する必要があります。

広告宣伝の努力は不可欠なものです。事業を大きくするためには不可欠な要素ですので、出来る限りのことをしていきましょう。

広告方法については様々な形があります。

・無料掲示板やサイトなどへの掲載
・新聞掲載
・ホームページ
・ホームページの有料広告への登録
・チラシくばり(自分の足でまく)
・チラシくばり(有償で新聞に入れ込む)
・電話帳広告
・フェイスブックやツイッターでの投稿
・フェイスブック付属の有料広告など

ターゲットにしたい客層や販売価格で、重点をおきたいメディアや方法はかわってきますが一番低コストで効率がいいのは やはりホームページでの有償の宣伝でしょう。リスティング広告や、アドワーズ広告、SEO対策など。広告料金もかかり設定や調整に時間と手間はかかりますが、効果は必ずあります。生体販売業者はこの部分に力を入れている競合他社が沢山いますから、ある程度の予算を組み特に最初は新しいショップを告知していくことが大切です。

最近ではブログやFacebook、ツイッター、Mixi、など、SNSを利用した宣伝も盛んに行われています。大切なのは楽しみながら情報をどんどん公開していくことです。宣伝なしにはお客様の獲得は見込めません。

<地道な営業活動>

ペットビジネスの理想の広告は「お客様の口コミ」と言えます。店舗販売にしろWEB上の通信販売にしろ、あそこで購入した子犬はこんなに可愛くてアフターサービスも良かった!という口コミが何よりの宣伝であることは間違いありません。要は1頭1頭誠意をもって真心もって販売していれば、自然と口コミは良くなっていくということでもあります。

また近年「多頭飼い」をされるお客様も増えていますし、飼育していたペットがなくなり次を探される方が多いことを考え合わせると生体販売を宣伝するにあたり一番適している場所は「ペットサービス業の現場である」とも言えます。お客様の心理的にも、次の1頭を探すとき、全く知らない業者に頼むよりは、行きつけのサロンで相談したい、というのが本音でしょう。馴染みのトリマーさんがあそこは信用できるわよ!と紹介してくれたショップがあれば、気にもなるでしょう。つまりペット業界の他のサービス業の方を味方につけることがとても大切ということです。業界内でのパイプ作りに精進しましょう。